EOTAのハードディスクへのインストール

2002/7/18 作成
2004/3/5 一部修正
3/16 文末修正
NAKANISHI Shin (snakani at users.sourceforge.jp)

 この文章ではハードディスクに EOTA をインストールする手順について説明 します。


目次:


1. 機種の選定

1.1 インストール可能な機種

 PC/AT 互換機 (DOS/V パソコン) です。486/12MB 以上の機種で動作します。8MB のメモリでも起動はするでしょう。動作報告機種については、こちらを参照してください。

1.2 インストール可能なハードディスクドライブ

 (E)IDE ハードディスクが使えます。ただし、プライマリコントローラのマ スター接続 (一つめのハードディスクドライブ) のみ利用可能です。SCSI 接 続、USB 接続のハードディスクは使えません。

1.3 使用可能な周辺機器

フロッピーディスクドライブ

 USB 接続ではない、普通のドライブが使えます。

CD-ROM

 使えません。

キーボード

 普通の PS/2 接続のキーボードが使えます。USB キーボードは使えません。

マウス

 PS/2 接続のマウスが使えます。ただしマウスに対応しているプログラムは とても少ないです。また、PSAUX ドライバを有効にしてカーネルをコンパイル する必要があります。シリアル接続のマウス、USB マウスは使えません。

2. インストール可能なハードディスクのパーティション

 前述しましたが、プライマリのマスター接続のものです。それ以外のハード ディスクでは起動ができませんし、EOTA 上で認識をしません。

 パーティションは基本領域と拡張領域内の論理領域にインストールできます。 論理領域は最大 5 つまで認識できます。

 EOTA の現在までの特徴として専用ブートローダとカーネルが分離していて 同一のパーティションにも、別のパーティションへ分けてインストールするこ ともできます。また、フロッピーディスクに書き込んだブートローダからブー トして、ハードディスクのカーネルを読み込んで起動することもできます (た だしフロッピーからブートした場合は、フロッピーディスクをリムーバブルディ スクとして使うことはできないという制限があります)。

 仮想メモリ機能は EOTA にはないので、スワップ領域のパーティションを確 保する必要はありません。

 ブートローダー部をハードディスクへインストールする場合は、基本領域に のみインストールできます(?)。

 EOTA の現在の制限の一つとして、ブートローダの 1stboot 部がハードディ スクの 528MB 以降を認識できないということがあります。よって、ブートロー ダをインストールするパーティションはハードディスクの先頭から 528MB 以 内になければなりません。

 ここまでに記した説明が的確かどうかは、今一つ自信がないです。

 現在流通している数 10GB の大容量ハードディスクにインストールする時に 気をつけなければならない点については、私にはわかりません (済みません)。浪花氏の記述を参照して自分で解釈してください。ブートだけをフロッピーディスクその他からするようにすれば、起動パーティションのサイズも基本領域でも論理領域でも関係ないのではないかと思いますが、筆者はそのテスト環境を用意できないので試した事はありません。試して結果を報告頂けたら、とてもありがたいです

 以上の説明から多くのケースが考えられますが、筆者が実際に実行した方法 である Linux と EOTA のデュアルブートで、Linux 上から一つの基本領域の みに EOTA をインストールする例と、PC を EOTA 専用にすることにして、パー ティションの確保を Plamo Linux のインストール用フロッピーである bootdsk で行い、それ以外を EOTA をフロッピー 1 枚でブート起動して、 EOTA 自身でインストールする例について説明をします。

3. デバイスファイルの比較

 Linux と EOTA ではデバイスファイルの名称が違います。下記は比較表です。


EOTALinuxFreeBSD(EOTAのブート)
最初の基本パーティション/dev/ide1/dev/hda1/dev/wd0s1partition[1]
二番目の基本パーティション/dev/ide2/dev/hda2/dev/wd0s2partition[2]
最初の論理パーティション/dev/ide5/dev/hda5??partition[5]
最初のフロッピードライブ/dev/fd/dev/fd0??
二番目のフロッピードライブなし/dev/fd1??

4. インストール済の Linux から EOTA をハードディスクにインストールする

4.1 必要なファイル

 eota.x.y.z.tar.gz と eota.x.y.z-currnet.tar.gz が存在した場合は current 版が最新です。そちらを入手します。

4.2 パーティションの確保

 Linux のインストール時に EOTA 用のパーティションを確保しておきます。 この文章では /dev/hda1 に 500MB 未満にしておきます。

 ルートになり、fdisk、cfdisk などのツールを起動します。ここでは cfdisk を使います。

$ su
Password:

# cfdisk
--------------------------------------------------------------------------------
                                  cfdisk 2.10f

                           ディスクドライブ: /dev/hda
                           サイズ: 2113929216 バイト
            ヘッド: 64   トラック当たりのセクタ: 63   シリンダ: 1024

    名前        フラグ     領域タイプ FSタイプ         [ラベル]       サイズ (MB
)------------------------------------------------------------------------------
    hda1                    基本領域  Linux                              402.56
    hda2        ブート      基本領域  Linux ext2                          99.10
    hda5                    論理領域  Linux swap                          70.19
    hda6                    論理領域  Linux ext2                        1542.10







     [ブート可]  [  削除  ]  [ ヘルプ ]  [ 最大化 ]  [  表示  ]
     [  終了  ]  [FSタイプ]  [  単位  ]  [書き込み]

              カーソル上のパーティションのブートフラグを切り替える
--------------------------------------------------------------------------------

 確保してあったパーティションである hda1 をカーソルの上下キーで指定し ます。そして左右キーで [FSタイプ] を指定して Enter を押します。ファイ ルシステムタイプを 71 と入力して Enter を押します。

   ファイルシステムタイプを入力してください。 71

 表示が未知(71)に変更されたはずです。EOTA では 71 に設定することになっ ていますが、EOTA 自身はファイルシステムタイプをインストールには利用し ません。しかし、人間 (オペレーター) が目で見て確認できるので意味はある と思います。

 続いてパーティションのセクタ数を確認するために [単位] を指定し Enter を押します。右端の項目がセクタに変更になります。数値をメモしておきます。 私の場合は 786240 (約 400MB) でした。

 これで良ければカーソルの左右キーで [書き込み] を指定して終了します。 変更を書き込まずに cfdisk を終了したい場合には [書き込み] ではなく [終 了] を指定して Enter を押せば良いです。

--------------------------------------------------------------------------------
                                  cfdisk 2.10f
 
                           ディスクドライブ: /dev/hda
                           サイズ: 2113929216 バイト
            ヘッド: 64   トラック当たりのセクタ: 63   シリンダ: 1024
 
    名前        フラグ     領域タイプ FSタイプ         [ラベル]         セクタ
 ------------------------------------------------------------------------------
    hda1                    基本領域  未知 (71)                          786240
    hda2        ブート      基本領域  Linux ext2                         193536
    hda5                    論理領域  Linux swap                         137088
    hda6                    論理領域  Linux ext2                        3011904
 
 
 
 
 
 
 

     [ブート可]  [  削除  ]  [ ヘルプ ]  [ 最大化 ]  [  表示  ]
s    [  終了  ]  [FSタイプ]  [  単位  ]  [書き込み]
   
       パーティション情報をディスクに書き込む(データを破壊する可能性あり)
--------------------------------------------------------------------------------

 続いて EOTA 用パーティションを一般ユーザーでアクセスできるようにパー ミッションを変更します。以下のコマンドを入力します。addgroup --gid 2345 eota の 2345 の数値と eotahd の名称は筆者の思いつきです。adduser の $LOGNAME は自分の login 名を入力してください。

# addgroup --gid 2345 eotahd
# adduser $LOGNAME eotahd
# chgrp eotahd /dev/hda1

 確認してみます (必須ではありません)。

# ls -l /dev/hda?
# less /etc/group

 これで再起動すれば有効になります。再起動せずに有効にする方法もあるは ずですが、筆者にはわかりません。
 ちなみに、私は今まではもっと簡単に済ませていました。その手順も記して おきます。

# chmod 666 /dev/hda1

 ルートで作業をすればこの変更は不要ですが、それはお薦めはしません。
 これらの方法よりも上品な手法がありましたら、教えてください。

4.3 開発環境の確認

 まず nasm をインストールしておいてください。nasm は sfsboot のインス トールのために必要になります。バージョンは 0.98 以降が必要です。nasm のバージョンは

$ nasm -r

で確認できます。gcc がインストールされているかも確認しておきましょう。

$ gcc -v

で確認できます。

 他にアーカイバの lha が必要です。インストールして置いてください

4.4 EOTA ソースの展開

 適当なディレクトリで EOTA のソースアーカイブを展開します。筆者は ~/EOTA ディレクトリを作成してそこで作業をしているので、それに沿って説 明します。どこで展開しても構わないです。適宜置き換えてください。

 DIST はアーカイブの置いてあるディレクトリです。

$ cd
$ mkdir EOTA
$ cd EOTA
$ tar xvzf DIST/eota.0.3.3-current.tar.gz

4.5 各種ツールのコンパイル

 ディレクトリを移動してコンパイルします。

$ cd eota/kernel/POSIX/mkfs
$ make

 mksfs、sfsck、statfs ができます。これらを使いやすいように /usr/local/bin にコピーするか、このディレクトリに PATH を通すかをしま す。私は前者にしています。

$ su
Password:
# cp mksfs sfsck statfs /usr/local/bin
# exit

4.6 フォーマット

 EOTA 用のパーティションをフォーマットします。フォーマットには今 make をして作った mksfs を使用します。使い方は、mksfs [デバイス] [ブロック 数 (セクタ数)] [ブロックサイズ] [inode 当たりのサイズ] とします。セク タ数は 786240 だったのでこの場合は

$ mksfs /dev/hda1 786240 512 12

とします。数秒で終了します。確認を statfs でしてみましょう。

$ statfs /dev/hda1 dir /
  3  40777      0000    0000    .               60 bytes
  3  40777      0000    0000    ..              60 bytes
  2  40777      0000    0000    lost+found      40 bytes

 lost+found があれば成功しています。

4.7 ディレクトリ、デバイスファイルの作成

 statfs コマンドで作成します。一つ一つ作っても構わないのですが、面倒 なのでスクリプトで一括して作成します。

 入手した eeinst2.tgz を適当なディレクトリで展開します。そして mk_hddev.sh をインストール するパーティションのデバイスを指定して実行します。

$ tar xvzf DIST/eeinst2.tgz
$ cd eeinst2
$ ./mk_hddev.sh /dev/hda1

4.8 カーネル、マネージャー、アプリケーションその他のインストール

 sfsboot.bin、lcc_test.bin、eo_collect.lzh を今いるディレクトリにコピー をします。

$ cp DIST/sfsboot.bin DIST/lcc_test.bin DIST/eo_collect.lzh .
$ ls

 inst_hd.sh をインストールするパーティションのデバイスを指定して実行 します。数秒で終了します。

$ ./inst_hd.sh /dev/hda1

 続いて eo_collect.lzh を展開します。そして eo_crossinst.sh をインストールをするパーティションのデバイスを指定して実行します。

$ lha x eo_collect.lzh
$ ./eo_crossinst.sh /dev/hda1

4.9 ブートローダーのインストール

 続いてブートローダーのインストールをします。  ディレクトリを移動し、make をします。

$ cd ~/EOTA/eota/sfsboot
$ make

 sfsboothd.sh を EOTA のパーティションのデバイスを指定して実行します。

$ ./sfsboothd.sh /dev/hda1
write 2ndboot
write 1stboot
    C   H   S    n
------------------
    8, 62, 11,  64
読み込んだブロック数は 1+0
書き込んだブロック数は 1+0

 1stboot と 2ndboot がインストールされました。

4.10 liloの設定

 lilo などの Linux のブートローダーで EOTA をブート可能に設定します。 ブートローダーの設定は間違うと起動しなくなるなど深刻な事が起きえます。 じっくり知識を得た上で自己責任で実行してください。

 私の設定した内容を書いておきます。決して鵜のみにすることないように。

$ su
Password:
# vi /etc/lilo.conf

 (ファイルの末尾に、)

other=/dev/hda1
	label=eota
	table=/dev/hda

 (を追加)
----------------------------------------------------------------------

 今書いた設定ファイルを元に lilo を実行して lilo の再インストールをし ます。

# /sbin/lilo
Added Linux *
Added eota

 これで次からブート時に EOTA の起動の選択が可能になります。

 後で EOTA 領域のフォーマットとインストールをし直しても、lilo の設定はそのままで良いです。

4.11 それ以外のブートローダー

 Linux と EOTA のデュアルブート可能なブートローダーとしては、私の試し た範囲では MBM も可能でした。他にも GRUB などで chainloader 機能で可能 のようです。

4.12 EOTAの起動

 再起動します。

  ・・・
LILO

と表示されたら Alt + Tab を押します。

Linux    eota

と表示されます。boot: プロンプトに

boot: eota

と入力して EOTA のブートを起動します。

boot>

が表示されたら、boot hd 0 1 と入力をして Enter を押します。

boot> boot hd 0 1
init>

が表示されれば起動成功です。

 これで終了です。


5. EOTA 専用に確保した PC に EOTA 自身で EOTA をインストールする

5.1 必要なファイル

 bootdsk は Plamo Linux のインストール用フロッピーイメージです。フ ロッピー 1 枚で動作し日本語表示可能です。fdisk ツールを EOTA 用にパー ティションを作成し、さらに各種数値を確認するために使います。kon コマン ドで日本語表示ができない機種だった場合には、同じ場所にある bootdsk.dsk も非日本語表示ですが使えます。他の Linux でも構いません。

5.2 インストールする PC

 筆者は余っている 486DX2 50MHz/20MB/540MB HDD の機種を用いました。

5.3 インストールする PC とは別の PC

 起動フロッピーディスクを作成するために別のコンピュータが必要です。筆 者は Linux 機を使用しています。Windows 機でもよいです。

 新品のフロッピーディスク 2 枚。追加インストールを行うためにはさらに もう 1 枚必要です。使いまわしのフロッピーディスクを用いる場合は Windows のスキャンディスクで確認するか、Linux の superformat コマンド でフォーマットしてみるなどしましょう。

5.4 パーティションをどう割り当てるか

 EOTA のブートは 528MB 以降にはインストールできない (1stboot が 528MB 以降にある 2ndboot を認識できないらしい) 制限があります。それと EOTA 自身では 1stboot ( ブートローダーの最初の部分) のパーティションへのイ ンストール作業を行うためのツールの整備がまだ進んでいないのでうまくでき ません。よって、パーティションを 2 つ確保するのが良いです。

 一つめのパーティションは 1.44MB 強にします。二つめのパーティションは その次に 500MB 以内に収まるようにします。

/dev/ide1 (/dev/hda1)   約 1.44MB
/dev/ide2 (/dev/hda2)       450MB
/dev/ide3 (/dev/hda3)   残り全部

 残りの領域もフォーマットしマウントをすれば利用可能です。

5.5 パーティション作成用と、インストール用のフロッピーの作成

 bootdisk と hd_inst.bin をそれぞれ別のフロッピーディスクに書き込みま す。

5.6 Windows 上で rawrite2.exe で書き込む例

> rawrite2 -f bootdsk -d a:
ディスクを入れ換え
> rawrite2 -f hd_inst.bin -d a:

5.7 Linux で書き込む例

$ su
Password:
# dd if=bootdsk of=/dev/fd0

ディスクを入れ換え

# dd if=hd_inst.bin of=/dev/fd0

5.8 パーティションの作成

 フロッピーをインストールする PC に入れて起動します。

plamo login:

と表示されたら

plamo login: root

と入力して Enter を押します。
 続いて kon を起動します。これで日本語表示が可能になります。

# kon

 続いて fdisk を使用します。その前に fdisk のコマンドの簡単な説明を書 いておきます。

コマンド働き
aブート可能フラグの付加
dパーティションの削除
mヘルプの表示
nパーティションの新規作成
pパーティションテーブルの表示
q変更を保存せずに fdisk を終了
tパーティション ID の変更
u表示単位の変更
w変更を書き込んで終了
# fdisk

どうしますか? (m でヘルプ): p

デバイス  Boot   Begin    Start      End   ブロック  Id  システム
/dev/hda1            1        1      523   527152+   83  Linux native

 約 520MB がすべて Linux パーティションになっています (わざとそうしま した)。これを削除して hda1 を 1.44MB、hda2 を 450MB、残りを hda3 とし て確保することにします。d コマンドで既存のパーティションを削除し、n コ マンドで新規に作成をします。一番目のパーティションを 1440KB、二番目を 450MB、三番目を残り全部にします。

どうしますか? (m でヘルプ): d
パーティション番号 ? (1-4): 1
どうしますか? (m でヘルプ): n
どちらにしますか
 e       extended
 p       primary partition (1-4)
p
パーティション番号? (1-4): 1
最初のcylinder (1-523): 1
last cylinder or +size  +sizeM  +sizeK ([1]-523): +1440K
どうしますか? (m でヘルプ): n
どちらにしますか
 e       extended
 p       primary partition (1-4)
p
パーティション番号? (1-4): 2
最初のcylinder (3-523): 3
last cylinder or +size  +sizeM  +sizeK ([1]-523): +450M
どうしますか? (m でヘルプ): n
どちらにしますか
 e       extended
 p       primary partition (1-4)
p
パーティション番号? (1-4): 3
最初のcylinder (461-523): 461
last cylinder or +size  +sizeM  +sizeK ([1]-523): 523
どうしますか? (m でヘルプ): p
どうしますか? (m でヘルプ): p

デバイス  Boot   Begin    Start      End   ブロック  Id  システム
/dev/hda1            1        1        2     1984+   83  Linux native
/dev/hda2            3        3      460   461664    83  Linux native
/dev/hda3          461      461      523    63504    83  Linux native

 指定したサイズよりもやや大きくなっているように見えますが、気にしない事にしました。

 続いて t コマンドでパーティション ID の変更をします。一番目を 70、二 番目、三番目を 71 にします。

どうしますか? (m でヘルプ): t
パーティション番号? (1-4): 1
パーティションの種類? (1-4): 70
パーティション 1 の種類を 70 (Unknown) へ変更します

どうしますか? (m でヘルプ): t
パーティション番号? (1-4): 2
パーティションの種類? (1-4): 71
パーティション 2 の種類を 71 (Unknown) へ変更します

どうしますか? (m でヘルプ): t
パーティション番号? (1-4): 3
パーティションの種類? (1-4): 71
パーティション 3 の種類を 71 (Unknown) へ変更します
 ブート可能フラグをつけます。
どうしますか? (m でヘルプ): a
パーティション番号? (1-4): 1

 続いて u コマンドで表示単位の変更をし、表示された数値を紙にメモしま す。1 行目の heads, sectors, cylinder の値と、hda1 の start の値をメモ します。この場合は 32, 63, 523, 63 でした。この数値は後にブートローダー の設定時に用います。

どうしますか? (m でヘルプ): u
表示単位を sector へ切り換えます

どうしますか? (m でヘルプ): p

ディスク /dev/hda: 32 heads, 63 sectors, 523 cylinders
表示単位 = sectors (1 * 512bytes)

 デバイス   Boot  Begin   Start   End  ブロック   ID  システム
/dev/hda1   *        63      63    4031   1984+   70  Unknown
/dev/hda2          4032    4032  927359 461664    71  Unknown
/dev/hda3        927360  927360 1054367  63504    71  Unknown

 書き込んで終了をします。

どうしますか? (m でヘルプ): w

5.9 Linux の終了

 終了します。Cntl + Alt + delete または

# shutdown -ht0 now

とします。

5.10 hd_inst.binで起動

 PC に hd_inst.bin のフロッピーを挿入して起動します。

boot>

を表示して止まったら、表示されている情報を確認します。partition の番号 とその length の値を紙にメモします。

partition[1]  type = 0x70, start = 63, length = 3969, bootable = 128
partition[2]  type = 0x71, start = 4032, length = 923328, bootable = 0
partition[3]  type = 0x71, start = 927360, length = 127008, bootable = 0
partition[4]  type = 0, start = 0, length = 0, bootable = 0

 boot fd 0 と入力して起動します。

boot> boot fd 0
  ・・・
init>

が出れば起動しました。

5.11 ブートローダーの設定

 最初にブートローダーの設定とインストールをします。ブートローダー部の みのインストールを行っても良いのですが、この場合は今起動に使用したフロッ ピーディスクのカーネルその他を /dev/ide1 にインストールして非常用に使 えるようにします。

 多機能シェルである sash を起動します。その前にキーボード配列が 106 キー配列 (キートップの印刷と同じ) が好みの人は init に k106jp と入力し て切替えます。

init> k106jp

 sash を -a オプションを付けて起動します。

init> (/sash -a) exec

 dd コマンドでフロッピーディスクをまるごと /dev/ide1 にコピーをします。 数分かかります。486DX2 50MHz の機種で 9 分かかりました。

> dd if=/dev/fd of=/dev/ide1

 続いて modboot ツールを使用します。modboot [ブートローダーのパーティ ションのデバイス] [ヘッド数] [セクタ数] [シリンダ数] [スタート] と指定 します。

> /modboot /dev/ide1 32 63 523 63
boot param head = 32, sector = 63, sylinder = 523, start = 63

 ブートの設定はこれで終了です。

5.12 EOTAの再起動

 再起動して今インストールしたパーティションから起動し直します。フロッ ピーを取り出しておきます。

> quit
init> reset

 reset コマンドで上手くリセットできない場合はいきなり電源を切っても構 いません。
 boot が出たら boot hd 0 1 と指定して起動します。

boot> boot hd 0 1

  ・・・
init>

5.13 フォーマット

 続いてカーネルその他をインストールするパーティションをフォーマットし ます。ブート時にメモした数値を使用します。(/mksfs [パーティションのデ バイス] [セクタ数 (length 数)] [ブロックサイズ] [inode 当たりのサイズ] と指定します。この場合は (/mksfs /dev/ide2 923328 512 12) exec としま す。486DX2 50MHz の機種で 3 分かかりました。

init> (/mksfs /dev/ide2 923328 512 12) exec

 続いてデバイスファイルの作成、カーネルのインストール、アプリケーショ ンその他のインストールを一括して行います。同じ機種で 6 分かかりました。
 inst_hd.fm を用いますが、これは /dev/ide2 にインストールする場合に限 り使えます。それ以外のパーティションにインストールする場合には inst_hd.fm ファイルを修正する必要があります (/dev/ide1 にインストール する場合には "(/statfs /dev/ide2 " を "(/statfs /dev/ide1 " に置換しま す。うっかり間違って "/dev/ide2" だけを指定してしまわぬように注意して ください)。

init> (/inst_hd.fm) load

 書き込んでいる内容について表示されます。最後にルートディレクトリの内 容を表示して init> が帰ってきたらインストールは成功しました。再起動し て動作確認してみます。

init> reset        (あるいは電源ボタンで終了)
  ・・・
boot> boot hd 0 2

  ・・・

init>

5.14 別の PC で追加インストール用フロッピーイメージの作成 (Linux の場合)

 まず、別の PC (Linux) で EOTA のソースアーカイブを展開してツールをコ ンパイル & インストールしておきます。「インストール済の Linux から EOTA をハードディスクにインストールする」の「EOTA ソースの展開」の項目 を参照してください。

 eeinst2.tgz を展開します。そしてそのディレクトリに移動し、そこへ sfsboot.bin と lcc_test.bin をコピーをします。

$ tar xvzf eeinst2.tgz
$ cd eeinit2
$ cp DIST/sfsboot.bin DIST/lcc_test.bin .

 addon.sh を実行し、追加インストール用フロッピーイメージを作成します。 addon.bin ができるはずです。

 フロッピーに書き込みます。

$ dd if=addon.bin of=/dev/fd0

5.15 別の PC で追加インストール用フロッピーイメージの作成 (Windows の場合)

 eeinst.tgz と wintools.lzh を解凍します。そしてそれらに含まれる addon.bat, inst_add.sah, cygwin1.dll, mksfs.exe, statfs.exe を同じフォ ルダに移します。そこに lcc_test.bin, eota_dev.lzh, sfsboot.bin も移し ます。

 addon.bat を実行し、追加インストール用フロッピーイメージを作成します。 addon.bin ができるはずです。

 フロッピーに書き込みます。

> rawrite2 -f addon.bin -d a:

5.16 EOTA 上で追加インストール

 EOTA 上で sash を起動します。frtm からもできますが、sash の方が楽な のでそちらの説明のみをします。

init> (/sash -a) exec

 addon.bin のフロッピーディスクを入れ、マウントをします。/mnt ディレ クトリがなければ作っておきます。

> mkdir /mnt
> mount /dev/fd /mnt
> ls -C /mnt             # (確認)

 ファイルのコピー (インストール) をします。source コマンドで inst_add.sah を読み込んで実行します。23 分もかかってしまいました。

> source /mnt/inst_add.sah

 これで C コンパイラとアセンブラとリンカ、EOTA 用の C 言語のヘッダファ イルとライブラリ、高機能エディタ Ng、ari 用かな漢字変換辞書、クロスプ ラットフォームアーカイブツール lha がインストールされました。

 フロッピーを取り出す前には umount コマンドを入力します。

> umount /mnt

6. 環境設定

6.1 キーボード配列の設定

 init 上で k106jp を入力すると 106 キー配列になります。k101us と入力 すると 101 キー配列に戻ります。

6.2 ウィンドウデザインの変更

 init 上でウィンドウデザインのワードファイルを読み込んで変更すること ができます。
[例] init> (/wbmaker.fm) wd-load

6.3 漢字フォントの読み込み

 日本語を表示、入力する場合は init 上で漢字フォントを読み込む必要があります。

init> kf-load

6.4 RAMDISK

 RAMDISK (メインメモリの一部をディスクとして利用する機能) はディフォ ルトでは 2MB を確保するようになっています。それを変更するには /init.fm ファイルを変更して起動する必要があります。

[4MB確保する例]

(/system/ramdisk) daemon
を
(/system/ramdisk 4096) daemon
に変更

6.5 /init.fm

 これらの init 上で可能な設定の変更はすべて /init.fm ファイルに記入し ておけば起動時に読み込んで有効になります。


7. 必要なファイルの入手先

eota.0.3.3.tar.gz, eota.0.3.3-current.tar.gz
http://www.rbt.his.fukui-u.ac.jp/~naniwa/comp/OS/dist/

sfsboot.bin, lcc_test.bin, hd_inst.bin
http://www.rbt.his.fukui-u.ac.jp/~naniwa/comp/OS/bin/

eota_dev.lzh
http://s-nakani.hp.infoseek.co.jp/eota/eota_dev.html

eeinst.tgz
http://eodevtools.sourceforge.jp/doc/eota/src/

bootdsk, bootdsk.dsk
ftp://ftp.linet.gr.jp/pub/Plamo/
以下の AT/Install/ 以下

rawrite2.exe
あちらこちらにあります。

wintools.lzh
http://eodevtools.sourceforge.jp/doc/eota/win/index.html

8. 謝辞

 この文章を書くに当たって、EOTA掲示板への浪花氏、進氏、その他の方々の投稿をとても参考にさせて頂きました。


2002/7/18 作成
7/27 修正
2003/9/29 更新
2004/3/5 一部修正
3/16 文末修正

NAKANISHI Shin (snakani at users.sourceforge.jp)

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