EOTA カーネルを EOTA 上でビルドする手順について説明します。その前に EOTA のソースツリーの不要部を一部削除する必要があるので、その手順も記してあります。
eota.0.3.4-current (release 2002/4/12-1) 以降です。OS 作りのページからダウンロードしてハードディスク上にインストールしておきます。インストールの手順についてはこちらをどうぞ。
筆者のページからダウンロードし、追加インストールしてください。
EOTA のソースツリーの不要部には EOTA 上で扱えない 14 文字を越える長さのファイルが含まれています。それの削除を EOTA 上に持って行く前にする必要があります。Linux でも Cygwin でも、その他 UNIX ライク環境ならばほとんど何でも構いません。tar/gzip で展開して、lha でまとめ直しているので、lha が必要です。
eota.0.3.5 以降です。OS 作りのページからダウンロードします。EOTA では扱えない 14 文字以上のファイル名が含ま れているディレクトリがありますが、使用していない場所なので削ります。以下のシェルスクリプトをダウンロードしておきます。
適当なディレクトリで以下のようにします。不要部の削除と lha 形式での圧縮がされて、eota-s.lzh ができます。残った eota ディレクトリ以下は消しても構いません。
$ ls eota.0.3.5.tar.gz longnamedel.sh $ tar xvzf eota.0.3.5.tar.gz $ chmod 755 longnamedel.sh $ ./longnamedel.sh eota |
eota-s.lzh を EOTA 領域にコピーします。以下では /home ディレクトリが存在するのを前提にしていますが、それは筆者固有の環境です。適宜置き換えてください。/home ディレクトリを使う場合にはあらかじめ statfs か EOTA 上の sash などで作成しておいてください。
「例」 $ statfs /dev/hda1 write /home/eota-s.lzh eota-s.lzh |
「例その二 -- フロッピー経由」 $ mksfs fdimg.bin 2880 512 12 $ statfs fdimg.bin write /eota-s.lzh eota-s.lzh フロッピーディスクを挿入 $ dd if=fdimg.bin of=/dev/fd0 〜 EOTA 上 frtm> (/sash -a) exec > mount /dev/fd /mnt > cp /mnt/eota-s.lzh /home |
「/home ディレクトリ作成の例その一」 $ statfs /dev/hda1 mkdir /home 「/home ディレクトリ作成の例その二」 EOTA 上 frtm> (/sash -a) exec > mkdir /home |
sash を起動し、適当なディレクトリで eota-s.lzh を展開します。
frtm> (/sash) exec > cd /home > /lha x eota-s.lzh eota/kernel/BTRON/make ディレクトリに移動して make をします。 > cd eota/kernel/BTRON/make > make |
btron ファイルができます。/system ディレクトリ以下に btron386 のファイル名でコピーをします。btron386 以外のファイル名でコピーをして、EOTA のブート時に指定して起動することもできます。
「例」 boot> boot hd 0 1 /system/btron-test |